死滅回遊に死す


映画観てきた。
渋谷事変特別編集版X死滅回遊先行上映。封切からちょうど1週間。平日の朝イチとはいえ、先月の呪術廻戦0再上映に匹敵するほどガラ空きなのに、特典のビジュアルボードはしっかり無くなっていた。休みを取って、あえて平日を選んだのだが、さすがに遅すぎたか。

Googleの検索画面を開くたびに、トップ付近に現れる映画レビューのいくつかをついつい読んでしまっていた。人によって評価はバラバラ、というか、そもそも呪術廻戦が好きな理由も、恐らくはそこに起因する観点も、見事なくらいに違うことを今更ながらに実感した。はしょりすぎ、アニメオリジナル多すぎ、よくまとめた、引きのアングルばっか、渋谷事変の主題歌がいい感じで入ってた、などなど。チェンソーマンに比べたらカス、なんてのもあったな。目を通したのはほんのわずかなんだけど、次に続く死滅回遊への期待という点は共通していたように思う。

もともとTV用のアニメをまとめたものなので、劇場用としての出来など期待しようもない。「初めて観る方にもお楽しみいただけるような…」って、楽しめるわけないじゃん。この映画はあくまで呪術廻戦を観た(もしくは読んだ)こと前提で、なおかつ呪術廻戦が好きな人のために作られたものだ。早く観たいし特典も欲しい。公開直後に人が集中するのは当然だよね。

こんなことを書いている私はといえば、正直な話、呪術廻戦を投げ捨てようとしたことが一度だけあって~いや、モジュロの件は当然除外だよ~それがこの死滅回遊編の始まりなのだ。死滅回遊のルールが提示された時の「???!」は忘れようにも忘れられない。「なんじゃこりゃ、全然違う話になっちゃったじゃない。プロレスかよ!?」
ものすごいショックで、大人買いしたコミックス24巻すべてを投げ捨てようと~比喩でじゃなくて本当に~物理的に投げ捨てようとした。手を止めた理由は、手にしていた24巻目の表紙が、意味不明に大好きな華ちゃんだったという奇跡と、ここまで来て止めるのかという意地にも似た感情だった。

そこで私は呪術廻戦を追い続ける二つの理由を半ば無理やり作り出した。

1.とにかく悟が箱から出てくるまでは死んでも死にきれないでしょ
2.プロレスリングがいつまでも続くわけがない。最後にはきっと悠仁が強くなって宿儺を倒すに違いない。オカンとしてそれを見届けなくていいのか

以上の2点を持って私は呪術にしがみついてきた。1についてはファンの方ならご存じの通りの結末となったが、コミックスで後追い派の私は、最後までずっと悟の復活を期待して追い続けることができた。その一方で2の方は厳しかった。本当に苦しかった。映画でもわかるとおり、死滅回遊以降の主役は乙骨に奪われた形で、悠仁は乙骨やこれから現れる猛者たちの下で、サポートのような役回りとなる。待っても待っても活躍とは程遠く、最後にやっと…どうなったんだろ。

呪術廻戦の結末については、悠仁・恵・野薔薇の3人が揃う、希望のある終わり方に賛辞を贈りたい。残念ながら悟が戻ることはなかったが、バッドエンドもささやかれる中、よくあの形にしてくれたと感謝している。ただ、あまりにも淡白だった感は確かに否めない。察するに、時に非難を浴びながらも描き続ける苦しみからようやく解放され、作者の心は既に次の世界へのワクワク感でいっぱいだったのではなかろうか。まあ、いつもの勝手な妄想だけどね。

レビューにもあったように、映画では渋谷事変の大部分のシナリオはカットされ、次の死滅回遊も然り、更に原作にはないシーンも追加されているのが目を引いた。ただ、決して消してはいけなと思う大事なセリフはしっかり残されており、追加されたシーンは渋谷事変後の悠仁の行動と心を映し出す、原作では描き切れていない部分に焦点を当ててくれたことを評価したい。物語をギリギリまで絞ったことにより、セリフのひとつひとつの重みがストレートに心に響き、ストーリーのど真ん中にある本筋、少なくとも私がそう信じている根っこの部分を再認識させてくれた。虎杖悠仁はこれからも人を助けて生きていく。じいちゃんの言ったとおりに、信じる仲間たちと共に。呪術廻戦の主人公は虎杖悠仁だと、私にもう一度信じさせてくれてありがとう。私やっぱり呪術廻戦大好きやわ。

アニメ死滅回遊編がどんな風に進むのか、原作どおりなのか、そもそも最後まで作られるのかすらわかっていなかった。が、今回の映画のパンフレットには「死滅回遊前編」という記述があるので、多分最後まで作ってくれるのだろう。映画を観る限り、私の想像以上に展開が早く、ひょっとしたら一気にラストまで突っ切ってしまうのかも知れない。どうなろうとも、ここまで来たら最後まで伴走するつもりだ。最後まで走り切って、そこできっちり終わって欲しい。アニメだけは。お願い。

六十数年後のことなんて、もう知ったこっちゃない。これからの死滅回遊は、悠仁にとっても私自身にとっても苦しさの連続であることは承知の上だが、私にとっての大切な本筋を見失うことなく、最後の呪術廻戦を楽しんでいこう。死滅回遊で私もサイトも死ぬかどうかなんて、その時になったら考えればいい。

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