**CAUTION**
呪術廻戦最終話(コミックス30巻)までの内容と、劇場版「呪術廻戦 渋谷事変特別編集版X死滅回遊先行上映」の内容を含みます。この先はそれを了承の上でお読みください。
私の推しは、”ななみん※”こと七海建人だ。悟や悠仁への愛に隠れてはいるが、私にとって五条悟はもはや神であり、悠仁はかわいい息子なので、そこんとこはちょっと見逃して欲しい。結婚するならもちろん”ななみん”なんで。
ななみんは呪術廻戦の中でも屈指の人気を誇るキャラクターだ。その人気の原動力のひとつは、虎杖悠仁に”ナナミン”と呼ばせたことにあると私は睨んでいる。これを考えた作者は天才だよ。七海を一気に親しみやすい愛すべきキャラへと変えたのだから。
考えてもみて。渋谷のビルの屋上で悠仁が叫んだ言葉が「七海さ~ん!」だったらどう?「七海せんせ~!」ならまだかわいげがあるけど、「ナ、ナ、ミーン!」の破壊力には到底及ばないんじゃないかな。もっともこれは海外でも人気が高いことの説明にはならない。が、ニュアンス的なものは何となく伝わるんじゃないかと、とりあえずは思っておくことにしよう。
私にとってのななみんの魅力は、あのツンデレな感じかな。クールで現実的なのに、本来の優しさが随所にはみ出ちゃうのがカワイイ。なんだかんだ言いながらパン屋のおねえちゃんを除霊してあげるし、悠仁を術師だと遠回しに認めるとこなんて、泣きそうになったわ。
でも、渋谷での最期の場面は泣かなかった。あまりの残酷さとショックで泣くことも忘れた。ななみんの死とそれに続く野薔薇のシーンで私は完全にフリーズする。コミックスでもアニメでも。テレビ放送直前にコミックスがアニメを追い越していたのだが、もしそうでなかったら、アニメを観ながら私の心臓は止まっていただろう。
あれから何度かこのシーンを目にしてきたが、辛すぎて痛すぎて、泣くどころではなかった。つい先日、映画の “渋谷事変X死滅回遊” を観るまでは。この時、ななみんに後を頼まれて初めて泣いた。映画館でボロボロ涙を流す自分に驚いた。
かつては”聖地巡礼”とやらをする人たちの気持ちがよくわからなかった。が、呪術廻戦と恋に落ちてから、ようやくその気持ちがわかるようになった。悠仁やななみんが走り戦った渋谷の街を見てみたい、歩いてみたい。そんな気持ちがどんどん大きくなってゆく。ななみんが最後の瞬間に夢見たマレーシアのクアンタンに行くことは夢のまた夢だが、渋谷ならもしかして…なんてことをついつい考えてしまうこの頃だ。
今から10年か20年後、もしあなたが東京メトロの渋谷駅構内で花束をささげ祈る老婆をみかけたら、そっと寄り添い共に祈りをささげてもらえれば幸いだ。
※作中で”ナナミン”と呼ぶのは虎杖だけで、ご覧の通り、表記としてはカタカナが正解。でも私は基本的に”ななみん”とひらがなで書くようにしています。この方がより優しく愛情も伝わる気がするので。その点、どうかご容赦ください。

